反転型 0dB CAA ヘッドホンアンプの製作 ― 2015年01月18日 22:01
反転型のClassAAヘッドホンアンプを作成しました。 位相補正と低ゲインを両立させやすいので,このようにしています。
加えてLRをできる限り分離するため,2回路のオペアンプを左右独立して使用しています。 そのため,V-ampとC-ampは同じものとなります。 なお回路図にはありませんが,電源部の平滑コンデンサ(4700uF)も左右で1つづつ配置しています。
NJM4556ADを使用した場合,100から200kHzあたりで3dBほどのピークを生じるため,C3を配置して,そのピークを少し抑えています。 一方,LME49720を使用した場合は,ピークは生じていませんでした。
LME49720は中高域にエネルギーが集中するイメージがあったのですが,今回は全体的にバランスがよく神経質なところのない,使いやすい音になったように感じます。
このままでも悪くないのですが,もうすこし伸びやかさがほしいところです。 そこで,C-amp側に簡易なバッファを追加を検討することにします。
Phonoka+ MOS-FETバッファと0dB HyCAA ― 2015年01月18日 22:35

先日,しろくまさんよりPhonoka+とMOS-FETバッファが届きました。
Phonoka+は,部品が揃っていないため手が付けられないのですが,MOS-FETバッファはパーツもセットになっているため,こちらを先に作り,0dB HyCAAで試すことにしました。ただし,1番と2番(および6番と7番)pinは出力となっており-入力はないので,ClassAAではなくなります。
写真は組立後のMOS-FETバッファです。あまりきれいではありませんが,ちゃんと動作しました。全体の高さを抑えるため,ピンはBispaより購入したものを使用しました。この状態で,通常のオペアンプと同じ高さとなります。
電圧は,Phonoka+は10V強であるのに対し,0dB HyCAAは12V弱で異なりますが,用いられているFETは16Vまで使用できるので,問題は生じないのではないかと推測しました。 しかし,問題が生じないとも限らないため,取り付け後,発熱状況を指先で確認しましたが,特に目立った熱は生じないようです。
交換後の特性ですが,100kHz以上の部分においてピークは生じておらず,方形波応答も安定しており,発振の恐れはなさそうです。
V-amp(NJM4556ADD),C-amp(MOS-FETバッファ)の組合せは,C-amp(NJM4556AD)に比べて,音のバランスはそのままでスケール感が大きくなった印象を受けました。また,音量を上げてもうるさい感じを受けず,細かい音を出しつつも聴き疲れしない音になりました。
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