クリスキットP-35IIIの変造 ― 2015年10月18日 20:40
およそ20年前に組み立て,途中で使わない時期をはさみつつ使い続けているアンプですが,利得が高すぎて少々使いづらく感じていました。また,低域の明瞭さが足りない点にも不満を持っていました。
そこで,これらの点を改善してみようと,手を加えてみました。
まず利得ですが,付属の回路図からNFBを構成する抵抗はR-6とR-7となり,そのいずれかを変更すればよいことになります。しかし,R-7は差動回路の一部でもあるので,これを変更してしまうとDCバランスが崩れてしまいますから,これを変更することはできません。すなわち,変更可能な抵抗はR-6となります。
オリジナルの値は,R-6が1kでR-7が33kですから,利得は1+33/1=34倍となります。これを10倍程度まで下げるとすると,3~4kの抵抗を使えばよいことになります。
手持ちの部品を探すと,1/4Wですが4.3kがありましたので,これを使うこととすると利得は1+33/4.3=8.7倍となります。この値に交換してみたところ,程よく利得が下がり,音量調整も随分と楽になりました。利得を下げてしまうと,アンプの最大出力まで使えなくなってしまいますが,現在の環境でそこまで大きな音を出すことはないので問題は無いでしょう。なお写真では,後の調整を考えて基板の裏側につけてあります。
また,利得を下げてしまうと安定性が損なわれる恐れがありますが,波形と周波数特性を確認したところ,おかしな所はなく,DCバランスにも変化は見られなかったので,これで良しとしました。
次に低域の明瞭さの改善ですが,こちらは良くなればいいなあという程度のつもりで行っています。具体的には,各Chの基板の近くにV+,GND,V-をつなぐ電解コンデンサを取付けました。
当初は,よく使用される470μとしましたが,低域が不自然に膨らむ感じを受けましたので2200μに変更したところ,良い結果を得ました。プリアンプのMark8Dにはバスブーストがついていますが,これのOn/Offの効果の違いが,より明確に感じられるようにもなりました。
変更は以上ですが,残りで気になっているところはGNDラインです。電源のGNDラインは,トランスの中点とアースをつなげてから各Chの基板に向かっていますが,これをアースは直近でシャシーに接続し,中点のみをGNDラインとしたほうがよいかどうか,しばらく考えてみたいと思います。
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