NanoPi NEO2とNASキットによるNASの構築 ― 2020年09月06日 14:31
2011年から使用していたNASが異常を示したため、2年前に購入したNanoPi NEO用のNASキットによりNASを構築しました。
今回、追加で購入したものは、2TBの2.5inchSSD(WD Blue)のみです。性能はWD Greenで十分で、3000円ほど安価ですが、在庫が無いようでしたのでWD Blueにしました。
主な手順は以下の通り。なお、細かい点は省きます。
(1)OSイメージのダウンロードおよびmicroSDへのコピー
(2)起動後、ホスト名の変更、avahi-daemonのインストール
(3)SSDへのOSの移行
(4)Openmediavaultのインストール・設定
(1)OSイメージのダウンロードおよびmicroSDへのコピー
OSイメージは、https://www.armbian.com/より入手しました。対応するボードの一覧が写真とともに表示されているので、NanoPi Neo2を選びます。
NASシステム管理のためのOpenmediavaultが対応しているOSイメージで最新のものはdebianのbusterなので、これのminimalをダウンロードします。
OSイメージはxz形式で圧縮されているので、unxzで解凍後、下記コマンドでmicroSD(2GB以上あれば良いでしょう)にコピーします。
<image file name>と<device name>は、OSイメージと使用PC(今回はUbuntu 20.04上で行っています)に合わせて適切な名称にしてください。
sudo dd if=<image file name> of=/dev/<device name> bs=1M
(2)起動後、ホスト名の変更、avahi-daemonのインストール
NASキットに取付けたNanoPiにmicroSDカードをセットして(SSDも取付けておきます)、LANケーブルでルータと接続した状態で、電源を入れて起動します。
起動が完了すると、NanoPi上の青LEDが点滅するので、ルータのログを確認して、NAS(NanoPi)のIPアドレスを確認します。
sshでNASにログインします。ユーザ名はrootで、パスワードは1234です。
パスワードの変更後、新規ユーザ登録を求めてくるので、とりあえず"pi"を登録すると良いでしょう。
なお、Openmediavaultのインストールを終えるまでの設定作業は、NASにログインした状態で行います。
ホスト名(nanopineo2)を変えたい場合は、下記コマンドで変更します。
hostnamectl set-hostname 新ホスト名
また、ネットワーク上で探索可能とするために、下記を入力してavahi-daemonをインストールします。
必要であればvimもインストールしましょう。
apt update
apt dist-upgrade
apt install avahi-daemon
(3)SSDへのOSの移行
"fdisk /dev/sda"と入力して、SSDについて、gptに設定して、本パーテーションを2つ作成します。1つ目はOS用です。私は使用したmicroSDと同程度の容量(8GB)としました。2つ目はデータ用で、残り全てを割り当てました。
なお、データ用パーテーションのみをext4形式でフォーマット(mkfs.ext4 /dev/sda2)します。
OSの移行には、nand-sata-installと入力します。対象は"/dev/sda1"として、"boot from SD, system on SATA"を選択します。フォーマット形式はext4を選ぶと良いでしょう。
移行作業が終了した後、再起動します。
(4)Openmediavaultのインストール・設定
Openmediavaultのインストールは、下記のページの記述に沿って行います。
https://openmediavault.readthedocs.io/en/latest/installation/on_debian.html
インストールが終了したら、ウエブブラウザから"http://nanopineo2.local/"にアクセスします。ホスト名をnanopineo2から変更している場合は、そちらを使う必要があります。
ユーザ名はadmin、パスワードはopenmediavaultです。
ここで、"ファイルシステム"を参照して、/dev/sda2を選んでマウントすると、共有フォルダを設定できるようになります。
(5)Openmediavaultのメジャーアップグレード
Ver. 6からVer. 7へのアップグレードは、下記コマンドで行うことができます。OS(Debian)の11から12へのアップグレードも同時に実行されます。
sudo omv-release-upgrade
以上
今回、追加で購入したものは、2TBの2.5inchSSD(WD Blue)のみです。性能はWD Greenで十分で、3000円ほど安価ですが、在庫が無いようでしたのでWD Blueにしました。
主な手順は以下の通り。なお、細かい点は省きます。
(1)OSイメージのダウンロードおよびmicroSDへのコピー
(2)起動後、ホスト名の変更、avahi-daemonのインストール
(3)SSDへのOSの移行
(4)Openmediavaultのインストール・設定
(1)OSイメージのダウンロードおよびmicroSDへのコピー
OSイメージは、https://www.armbian.com/より入手しました。対応するボードの一覧が写真とともに表示されているので、NanoPi Neo2を選びます。
NASシステム管理のためのOpenmediavaultが対応しているOSイメージで最新のものはdebianのbusterなので、これのminimalをダウンロードします。
OSイメージはxz形式で圧縮されているので、unxzで解凍後、下記コマンドでmicroSD(2GB以上あれば良いでしょう)にコピーします。
<image file name>と<device name>は、OSイメージと使用PC(今回はUbuntu 20.04上で行っています)に合わせて適切な名称にしてください。
sudo dd if=<image file name> of=/dev/<device name> bs=1M
(2)起動後、ホスト名の変更、avahi-daemonのインストール
NASキットに取付けたNanoPiにmicroSDカードをセットして(SSDも取付けておきます)、LANケーブルでルータと接続した状態で、電源を入れて起動します。
起動が完了すると、NanoPi上の青LEDが点滅するので、ルータのログを確認して、NAS(NanoPi)のIPアドレスを確認します。
sshでNASにログインします。ユーザ名はrootで、パスワードは1234です。
パスワードの変更後、新規ユーザ登録を求めてくるので、とりあえず"pi"を登録すると良いでしょう。
なお、Openmediavaultのインストールを終えるまでの設定作業は、NASにログインした状態で行います。
ホスト名(nanopineo2)を変えたい場合は、下記コマンドで変更します。
hostnamectl set-hostname 新ホスト名
また、ネットワーク上で探索可能とするために、下記を入力してavahi-daemonをインストールします。
必要であればvimもインストールしましょう。
apt update
apt dist-upgrade
apt install avahi-daemon
(3)SSDへのOSの移行
"fdisk /dev/sda"と入力して、SSDについて、gptに設定して、本パーテーションを2つ作成します。1つ目はOS用です。私は使用したmicroSDと同程度の容量(8GB)としました。2つ目はデータ用で、残り全てを割り当てました。
なお、データ用パーテーションのみをext4形式でフォーマット(mkfs.ext4 /dev/sda2)します。
OSの移行には、nand-sata-installと入力します。対象は"/dev/sda1"として、"boot from SD, system on SATA"を選択します。フォーマット形式はext4を選ぶと良いでしょう。
移行作業が終了した後、再起動します。
(4)Openmediavaultのインストール・設定
Openmediavaultのインストールは、下記のページの記述に沿って行います。
https://openmediavault.readthedocs.io/en/latest/installation/on_debian.html
インストールが終了したら、ウエブブラウザから"http://nanopineo2.local/"にアクセスします。ホスト名をnanopineo2から変更している場合は、そちらを使う必要があります。
ユーザ名はadmin、パスワードはopenmediavaultです。
ここで、"ファイルシステム"を参照して、/dev/sda2を選んでマウントすると、共有フォルダを設定できるようになります。
(5)Openmediavaultのメジャーアップグレード
Ver. 6からVer. 7へのアップグレードは、下記コマンドで行うことができます。OS(Debian)の11から12へのアップグレードも同時に実行されます。
sudo omv-release-upgrade
以上
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